子どもに「お金を得る経験」をさせる意義

お金の教育の目的は、「お金は労働の対価」という単純な考え方を超えて、 「価値を提供すればお金が生まれる」という視点を育てることです。

「お小遣い制」のように親からもらうのではなく、 子ども自身が 「工夫してお金を得る」 体験を積むことで、

  • お金の価値を実感する
  • 創造力や問題解決力を身につける
  • お金の管理・投資の感覚を育てる

といったスキルを身につけることができます。

前章で触れた「お金を生み出す経験」について、もう少し詳しく見ていきましょう。


1. 手作り商品を売る:価値を提供する体験

実践アイデア

  • 折り紙アートやイラストを販売する
  • 手作りアクセサリーやキーホルダーを作って販売する
  • 自作の「くじ引き」や「謎解きゲーム」を作って遊ばせる(有料制)

学べること

  • 「原価」と「売値」の概念
  • どんなものが人に求められるか?を考える力
  • お金を得るためには「価値を提供する」必要があると理解できる

2. 貸し出しビジネス:物の価値を知る体験

実践アイデア

  • 漫画やゲームを1日〇円で友達に貸す
  • 学校で使う文房具や便利グッズのレンタルサービス
  • 自宅にあるレアなアイテムを「特別な日に貸し出し」

学べること

  • 「お金を使わずに収入を得る」経験
  • 「持っているものに価値をつける」発想
  • 「貸し手と借り手の信頼関係」の重要性

3. 家の中で「ビジネス的手伝い」をする

実践アイデア

  • いつものお手伝いではなく、「特別な価値提供」に報酬を出す。  例:「家族のために特別な料理を作る」「パソコンの設定を手伝う」
  • お金をもらうだけでなく、「ありがとうポイント」を貯める仕組みにする。

(「ありがとうポイント」については第三章で述べます。)

学べること

  • 「単なる労働ではなく、価値提供が大事」と学べる
  • お金だけでなく「感謝」も報酬になる
  • 「仕事の交渉」の基本(どのくらいの価値があるのか?)

4. 貯金の利子を体験する:投資の基本を学ぶ

実践アイデア

  • 「親が銀行役」になり、子どもの貯金に利子をつける 例:「1か月500円を預けたら、10円の利子をつけて返す」
  • 使う vs 貯める vs 増やす のバランスを考えさせる

学べること

  • お金は「増やす」ことができると知る
  • 「時間が経つと増える」投資の概念を体感
  • 「貯金しすぎても機会損失がある」ことを理解する

5. お金を増やすチャレンジをする

実践アイデア

  • 1,000円を渡し、「1週間でどこまで増やせるか?」ゲームをする 例:
    • 100円で仕入れたお菓子を150円で売る
    • 家にあるものを再利用して価値を生み出す
  • 失敗してもOK!お金をどう動かすかを考えさせる

学べること

  • お金の増やし方は無限にあると実感する
  • 失敗を通じて、次の戦略を考える力がつく
  • 「お金は使うだけではなく、生み出すもの」と理解できる

6. 寄付や社会貢献の体験:「お金の使い方」を学ぶ

実践アイデア

  • 自分が得たお金の一部を寄付する経験をさせる 例:「100円を使って誰かを幸せにするには?」と考えさせる
  • 「プレゼント文化」を作る 例:自分で稼いだお金で家族や友達にプレゼントを買う

学べること

  • 「お金は自分のためだけに使うものではない」と学べる
  • 「お金の価値は、使い方で変わる」と理解できる
  • 「社会に貢献する喜び」を体感する

まとめ:「お金を生み出す経験」を積ませる重要性

✅ なぜお小遣いをもらうのではなく、「お金を得る経験」が大事なのか?

  • 「お金はもらうものではなく、価値の対価として生まれる」と理解できる
  • 「どうすればお金を生み出せるか?」を考える創造力が育つ
  • 「お金の使い方」「増やし方」「人のために使うこと」も学べる

これらの経験を通じて、子どもは 「お金を稼ぐ力」+「お金を管理する力」+「お金を活かす力」 をバランスよく学ぶことができます。

次章では、「お金のためにしか動かない子どもにしないための工夫」について掘り下げていきます。

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